新しいコミュニティバージョンリリース

AdaCore 社から新しいコミュニティバージョンのリリースがアナウンスされています.

micro:bitが,新たに正式の参照プラットフォームになっています.

micro:bitを使用するためのインストール手順を少し補足しておきます.Linux(Ubuntu 18.0.4)の場合です.

素のUbuntuだと,最初に次が必要かも知れません.

$ sudo apt install make
$ sudo apt install make-guile
  • Download and install GNAT arm-elf hosted on your platform: Windows, Linux or MacOS. This package contains the ARM cross compiler as well the required Ada run-times

インストーラ方式に知らない間に変わっていました.上記からgnat-community-2018-20180524-arm-elf-linux64-bin をダウンロードし,実行権を付加した後,実行します.

  • Download and install GNAT native for your platform: Windows, Linux or MacOS. This package contains the GNAT Programming Studio IDE and an example to run on the micro:bit

同様にgnat-community-2018-20180528-x86_64-linux-binをダウンロードし,実行権を付加した後,実行します.次のステップに進む前に,パスの設定をしておきます.デフォルトであれば,以下になります.

export PATH=/opt/GNAT/2018-arm-elf/bin:/opt/GNAT/2018/bin:$PATH

もう一つ準備をしておきます.Ubuntuでは,micro:bit に binファイル を転送するために,USBの設定を行う必要があります./etc/udev/rules.d/mbed.rules のファイルを作り,以下の行だけを書き込みます.

SUBSYSTEM=="usb",MODE:="666"

次に,コマンドライン上で,以下を入力することで,リセットされます.

$ sudo udevadm trigger
  • Start GNAT Programming Studio

例えば,コマンドライン上で,gps & とします.IDEの実行です.以下は,IDE上での操作になります.これまでの操作が問題なければ,micro:bit の LED に”Make with Ada!” の文字列がスクロールされます.この文字列は,メインを示すボディ部 main.adb で定義されています.

  • Click on “Create a new Project”
  • Select the “Scrolling Text” project under “BBC micro:bit” and click Next
  • Enter the directory where you want the project to be deployed and click Apply
  • Plug your micro:bit board with a USB cable, and wait for the system to recognize it. This can take a few seconds
  • Back in GNAT Programming Studio, click on the “flash to board” icon
  • That’s it!

サンプルは,一つだけです.その他の例は,いつもの場所を見る必要がありますが,以前と比べると micro:bit 回りは充実しています.これで,小中学生も,SPARK/Adaを学びやすくなりますね.

(NIL)